食欲旺盛ないつもの猫とは違く、エサを入れても全く反応しない時って心配になりますよね。
考えられる原因はいくつもあります。
前回は「工夫を凝らして猫の食欲を改善する方法(前編)」と銘打って記事を書きましたが、今回は後編となります。
猫の生態を知り、飼い猫へ正しい「食」の提供をしてあげましょう。
季節に左右される食欲
猫は食欲の周期があるようです。
つまり季節によって食欲も変動します。4か月周期でカロリー、体重、餌の摂取量、甲状腺機能が変化するそうです。
ある研究によると食欲は「春=通常」「夏=小食」「秋=通常」「冬=大食」となっているようです。
人間と似ているような気がしますね。
繁殖期によって食欲減
猫が繁殖期に入っているときは、単に性欲の衝動が止まらないため食欲が減退することがあります。
メスの猫の場合、妊娠時は食欲がなくなりますがこれは正常な現象です。
夏バテ
人間もそうですが、暑すぎると猫も食欲が無くなります。
もし食欲がなくなるのがいつも夏の時期なら暑さに起因する食欲不振と判断できるでしょう。
対策としては猫の体のメカニズムを理解するように努め、部屋の中の温度調整に気を配ることができるかもしれません。
ワクチンなどの注射を打った
注射もそうですが、病気のために何かの薬を飲んだ、治療をした後などは食欲が落ちることがあります。
けれどこの場合時間をおくなら徐々に回復していくでしょう。
使っている食器が嫌い
わがままですが、先ほども話したように猫はとてもデリケートでこだわりがあるので、食器がいつものと違って気に入らないと食べないということがあります。
一部の猫は底の深い食器を嫌います。
ひげが食器の縁にあたって気に障るのです。
このような場合に手っ取り早いのは新しい器に変えることです。
あるいはシートの上など平らなところに餌を広げると意外と食べてくれるかもしれません。
ネットでは猫が好みそうなさまざま食器が市販されているので、一度見てみるのも楽しいかもしれません。
環境の変化が気になる
いつもと違う環境で餌を食べなくてはいけない時食欲が減少する場合があります。
例えば「来客がある」「新しい猫が入ってきた」「部屋を引っ越した」「ペットホテルにあずけられた」などです。
環境が変化するのは仕方のないことですから、そうした場合にいかにストレスのない環境を用意してあげられるかがカギとなってきます。
例えば、部屋の壁際にギャリ―を置く、仕切りをして個室を作ってあげるなど、落ち着いて食事ができる状況をセッティングしてあげましょう。
注意できる点としては「食べている姿を周りが見えないようにする」「周りをすこし暗くする」などです。
こうした気をつかってあげると、不安を解消、あるいは軽減させてあげることができ、安心して食事をすることができるかもしれません。
食事の時間帯の変化
飼い主の生活パターンが変化したことによって、いつもあげていた餌の時間が変わり一時的に食欲がなくなることがあります。
けれど習慣になって「これからはこの時間が餌の時間なんだ」と体内時計が調整されればまた食欲は戻ってくるので問題ないでしょう。
誰かが外で餌をあげている
猫が自由に外に行けるような環境で飼っている家庭では、外でだれかが餌をあげている可能性があります。
そのため家に戻った時には当たり前ですが全く食べないのです。
病気や事故を防ぐためにも、放し飼いをやめて家の中だけで飼うようにお勧めしたいとおもいます。
このように、何かと食にこだわりがあり、ちょっとした環境、また気持ちの変化で餌を食べなくなる猫が多いですが、餌を食べない原因を探り対策をとっていきましょう。
もし24時間何も食べない時はすぐに獣医さんに診てもらいましょう。
深刻な病気にかかっている可能性があります。
初期であるなら治るのに必要な時間、費用の負担が減るので、猫の食事のあとは食器に目をやり、どのくらい食べているか全く食べていないかなど、健康状態をしるように心がけましょう。
そうすれば猫ちゃんは元気に長生きしてくれるでしょう。
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トップ・アイキャッチ画像引用元:photoAC あとむさんより
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