「猫がなかなか餌を食べてくれない!」という悩みは猫を飼っている飼い主さんの間では“あるある”問題です。
いつも食欲旺盛な犬とは違って、猫はちょっとしたことで餌を食べなくなったりするので、飼い主はいつものことと片づけてしまいがちです。
けれど、栄養不足は深刻な病気の原因となるので注意が必要です。
どのように対処できるかまとめました。
原因を探る
猫はとてもデリケートな動物で、しかも我が強いのでちょっとしたことでも食欲が落ち、餌を食べなくなります。
本当はお腹がすいているのに、気に入らない何かがあると用意されていても食べないのです。
まずはなぜ餌を食べないのか?その原因を考えてみることは大切です。それに気が付いたなら対策を練りましょう。
食欲が落ちる原因は様々ありますが、いくつか挙げてみたいと思います。
餌の味、食感が好みでない。
猫は食通で、何かと自分のこだわりをもっています。
匂いや食感、味、温度などわたしたちには気付かない微妙な変化が食欲に影響します。
その餌が気に入っているかどうかを知る一つの方法として「食べた後のしぐさ」を見ることです。
言われているのが、餌の匂いを嗅いで、唇をなめ、顔をグルーミングする時は気に入った時、鼻をなめるのは気に入らなかったときのようです。
こうしたしぐさから、出した餌が気に入ったか、そうでないかを見極めることができるかもしれません。
猫は食に関してはとっても頑固なので、好きでない餌を食べるより餓死することを選ぶ猫をいるほどです。
例えばドライフードを食べないといったときは、少し水を加えてやわらかくし食感を変えてみる、ウェットフードを混ぜてみる、小さく砕いてみるなどしてみるのはどうですか?
新しいもの嫌い
猫は新しいものを避ける傾向があります。
産まれて6か月の間いつも同じ餌を食べ続け、いろいろなものを食べなかった猫は、好みがかなり限られ、数種類の餌しか食べないということもしばしばあります。
もしそのような環境で育つと大きくなってから好みがかなり偏り、新しい食事は一切受け付けなくなる場合もあります。
対策としては子猫の時期にいろいろなものを食べさせ、経験させておくこと。新しい餌を与えて食べなかったときは元の餌にもどす。
けれどやむを得ず習慣で食べていた餌を変えなくてはいけない時は、少しずつ元の餌に新しい餌を混ぜていくことができるかもしれません。
いつも食べている餌に飽きてしまった。
選びに選び、市販の安全な健康的なフードを探し出したとしても、長期にわたってずっと同じものを与えているとさすがに猫も飽きてしまいます。
これは猫だけに限らずすべての生き物に共通する現象です。
ですからたまには違うものが食べたいという欲求を理解してあげましょう。
もし今までずっと同じものを食べさせていたなら、急に変えてしまうと胃腸が驚き吐いてしまうことがあるので、この場合も少しずつ、元のフードに新しいものを混ぜていくという方法が良いと思います。
好みの餌が見つかるまで多くの飼い主さんは苦労しますが、可愛い猫ちゃんのために頑張りましょう。
学習性嫌悪感
例えば一度まずい!と思ったものは二度と口にしないという傾向が猫にはあります。
私たちもそうですが、良くない印象が一度残った食べ物はもう食べないか、食べるときに勇気がいることがあります。
昔生魚を食べてあたったのでそれ以来食べていないという話は人間の間でもよくあることです。
ただ猫で厄介なことは、原因はそれでなかったのに、ある食べ物を食べた後でたまたま具合が悪くなると、原因をその食べ物だ!と勘違いすることです。
つまり食べたものが体の不調を引き起こしたかどうかにかかわりなく、その直前に食べたものを嫌いになるということです。
それで今まで普通に食べていた餌なのに、次の日から急に食べなくなることがあります。
できることとしては、餌を二種類用意します。
今までと同じものと新しいものです。
新しいものであるなら食べてくれるかもしれません。
このとき匂いや食感など似ていないものを選ぶ方がよいでしょう。
後半はこちら⇒工夫を凝らして猫の食欲を改善する方法(後半)
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