昔から犬のしっぽは感情を表現するといわれます。
自分にもしっぽがあったらなとおもって開発してしまう人もいるようです・・・。
しっぽを振っているときは喜んでいて、下に垂れ下がっているときは悲しいなど大まかなことは誰もが知っている常識ですが、今日はもう少し詳しく見てみたいと思います。
これから犬の尻尾を観察するのが少し楽しくなるかもしれません。
しっぽの位置で心を読もう
まずしっぽの位置を、上向き、水平、垂れ下がった状態の三段階で分けたいと思います。
・水平
水平に突き出されたしっぽの状態は平常心に比較的近いといってよいでしょう。
誰かが近づいてきたときや、周りで何かが起こって様子をうかがっているとき、その対象に注目してはいますが、威嚇や恐怖心はありません。
「何か面白いことが起きそうかな~」といった感じです。
またピンッと張った状態で水平の位置にあるときは、例えば2頭の犬が近づきあっているときなどに見られます。
攻撃心はありませんが、相手を警戒する気持ちを少しまだ持っているときです。
・上向き
自分の周りにいるすべての者に対して自分の優位性示したいときに見られます。
自信満々の犬は上にあげたまま先端だけわずかに動かすようです。
このようにしっぽを上に向けて肛門腺をさらして匂いを好き勝手にかがせることで「どうだどうだ」と自分がボスであることを確立し示そうとします。
またしっぽが少し背中の方に曲げられているときはその気持ちがさらに強いときです。
自分が支配者だ!思い通りにしたい!といった期待を表現しています。
上に上がったしっぽが優位性を表すようになったのは、オオカミが群れで狩りをするとき先頭を行くリーダーの高く上がったしっぽを目印にしていたからだという説もあります。
さらに高く上がったしっぽがクネクネと蛇行しているときは、すぐにでも攻撃するぞ!という強い意志を表現しています。
これはジャーマンシェパードのように外見がオオカミに似た犬種で多くみられる動作のようです。
・下に垂れたしっぽ
これは基本的に自分の体を小さく見せるためといわれています。
恐怖を感じていたり、相手に対してへりくだっているようなときしっぽを下に垂らして感情を表現します。
また寂しく感じているとき、病気や怪我などをして気持ちが落ち込んでいるとき、調子が悪いときなど精神的に不快なときです。
ちょっと腰が落ちた姿勢でしっぽが後ろ足の間にあるときは、初めての環境におかれたり、家族が出かけて一人ぼっちになる前など不安な気持ちを表しているようです。
またしっぽが後ろ足の間に入り込んでいるときは、恐怖を感じていて攻撃的な犬に対して和解をもちかけているようです。
しっぽの振り方で心を読もう
個々の犬によってしっぽふりを始める時期が異なりますが、一般的に生後40日程度でほとんどの犬がしっぽふりを覚えるようです。
振り方を大まかに7つに分けたいと思います。
・すばやく振る
ワクワク楽しい気分!しっぽの振りが早ければ早いほど興奮状態にあります。
・狭い幅で少しだけ振る
相手に挨拶をしている。親しい相手、初対面かにかかわりなく目があって少ししっぽを振るときは「ここにいるよ、こんにちは」という軽い感じでしょう。
かわいいですね。
・大きく振る
仲良くしよう!というサイン。
じゃれあっているときによく見られます。
途中エスカレートして喧嘩になりそうになってもこのサインをすることで遊びモードに戻ります。
・腰からしっぽを振る
最高のへりくだりの行為。飼い主に久しぶりにあって幸せ!どこにもいかないで!という気持ちの時などに見られる動作です。
・腰を落として床にしっぽをくっつけて振る
優位者に対して最大限の愛情と敬意の表れ。なんなりといってください!といった感情です。
・水平にゆっくり振る
相手に対する接し方がよくわからないなど、初めて会った人の前で行う場合がおおいです。
このように犬はしゃべれませんが自分の感情を一生懸命伝えています。
ひとつひとつの仕草、しっぽの動きをみて感情を読み取ってあげましょう。
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