飼っている犬を毎回ペットサロンに連れて行くのは大変ですよね。
臭いなどが気になるときは自分の家で洗えたらいいな~と思う飼い主さんは少なくありません。
でも、犬を入浴させる仕方なんて教わったことがないし大丈夫かな?と思っている方、今日は入浴させる時の適正温度についてご説明したいと思います。
夏は少し冷たいくらいがいいんじゃない?
入浴といっても、湯船につかるのではなくシャワーで体を洗ってあげる方が良いでしょう。
犬は人間よりも少し体温が高いというのを知っていましたか?
きっと体に触れるといつも暖かいので、夏など「ハーハー」と暑そうに息をしている姿を見ると、水で洗ってあげようかな~と思うかもしれません。
しかし!!水では絶対に体を洗わないでください。
水では汚れが落ちにくいだけでなく、内臓を冷やしてしまうので健康を害し犬にとって良いことなしです。
冬は熱めのお湯で洗ってあげよう!?
わたしたちも冬は夏に比べると2~3℃高めのお湯につかります。
ですが!犬に関しては寒いからといって熱めのシャワーをかけることはしないでください。
体温より高いお湯をかけると「低温火傷」になる恐れがあり危険です。
とくに毛の量が多い犬に関しては温度が高温になるほどチアノーゼになってしまう確率が増え、血液中の酸素量が減り呼吸困難、ひどい場合は死んでしまうこともあります。
シャワーをかけている最中に、呼吸が荒くなり舌の色が赤紫、紫色に変色している場合はチアノーゼ症状ですので、その時はすぐにシャワーをとめ獣医さんのところに連れて行ってください。
くれぐれも急いで冷やそうとして水を掛けたりしないでくださいね。
心臓がびっくりして止まってしまいます!!
どのくらいの温度がちょうどよいの?
では何度のお湯で流してあげればよいのでしょう。
基本は「ぬるま湯」です。自分の手にお湯を流してみてちょっとぬるめかな、と思う温度が丁度よいといえます。
温度で言うと39~40℃でしょうか。
夏場でも38℃くらいを保ってください。
私たちの平熱が36~37℃であるのに対して、犬は38~40℃くらいなので、その間の温度を目指しましょう。
もしそれよりも低い温度だと体についた水が乾く時にみるみるうちに体温が下がってゆき健康を害してしまいます。
わんちゃん自身の体温にもよりますのでよく知っていることは大事ですね。
もし知らない方は一度獣医さんに測ってもらってください。
シャンプーする際の注意点!
人間が使えるのだから当然犬も大丈夫でしょう!
と決めつけて自分の使っているシャンプーを犬に使うことのないようにしてください。
人間のシャンプーはあくまでもわたしたちの肌にあったものに作られているので犬にとっては刺激が強すぎます。
皮膚を傷めてしまいかねません。
また犬は自分の匂いが消えてしまうのを嫌がるので、あまり頻繁にシャンプーをするというのも問題です。
大体月に1回か2回程度。室内犬なら外にお散歩に行って汚れが気になった時だけでも良いかもしれません。
また大事なのは「しっかりすすぐ」ことです。
シャンプーが残っていると皮膚のトラブルの原因になるので、すすぎ残しがないようにしっかり優しく流してあげましょう。
そして流した後はしっかり体の水滴を拭いて乾かしましょう。
濡れたままにしておくと体温がどんどん下がり体調を崩す原因になります。
ぬるめの設定にしてドライヤーをあててあげると早めに乾くかもしれないですね。
ただ早く乾かそうと熱い風を直接あてることは避けてくださいね。
デリケートな犬にとって入浴は、ストレスの時間でもあるかもしれません。
少しでも気持ちよく快適に済むように、今日ご説明したシャワーの温度に少し気をつかって実践してみてください♪
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