保健所での犬の殺処分の実態、里親募集や県別ランキング

みなさんはペットショップへ行くのが好きですか？

可愛いペットたちをみていると癒されますよね。

ですが、商業用に繁殖させられ、その後売れ残ってしまったどれほど多くのペットたちが毎年殺処分されているか知っていますか？

ただ欲しさに購入したものの、世話ができなくて捨てられたペットがどれほど殺処分されているか知っていますか？

死ななくてもよいどれほどの命が毎年報告されているのかその現実を見てみましょう。

平成26年度　犬の都道府県別殺処分ランキング（多い順）

1位　香川県2,031
2位　茨城県1,728
3位　沖縄県1,551
4位　広島県1,292
5位　山口県1,179
6位　長崎県1,016
7位　愛媛県　999
8位　福岡県　805
9位　愛知県　801
10位　徳島県　791

平成26年度もっとも不名誉な県は香川県でした。

殺処分の方法・・・

現在殺処分は炭酸ガスによって行われています。

以前や撲殺（頭をバットなどで殴る）が用いられていましたが、職員の安全性を考えほとんどの自治体が炭酸ガスを用いているようです。

5分～20分かけて窒息死させます。

平成26年度は18,001頭の犬と、3,592頭の子犬が殺処分されるという悲しい報告でした。

安楽死の注射をするという試みもありますが、コストを考えるとなかなかそれに踏み出せない自治体が多いのが現状です。

なぜ殺処分されるのか？

多くの場合飼い主が犬を捨てるからです。

飼い主が行政に持ち込む犬は毎年かなりの数になるそうです。

引き取られた犬は殺処分されるか、新しい飼い主に渡されるか、元の飼い主に戻る、の3パターンありますが、平成26年度のデータによると殺処分された犬は、行政に引き取られたうちの40.6%を占めました。

これを少ないとみるか、多いとみるかそれぞれですが、いずれにしても、飼い主の飼育放棄という無責任な行動によって多くの犬が苦しみを伴う方法で殺されています。

飼育放棄の理由として「引っ越し先がペット禁止」「大きくなって可愛くなくなった」「予想外の妊娠で子犬が増えすぎた」「いうことをきかない」「経済的な事情」「おもっていたよりくさい」など、無責任と、無知のための残念な言い訳ばかりです。

また売買目的で繁殖された犬が流通過程で死んでしまうケースもかなりの数になり、殺処分数の半数以上に上ります。ペット産業の組織の仕方にも問題がありそうですね。

殺処分の現状を知ろう！

少しづつですが行政の取り組み、飼い主たちの意識改善で殺処分の数は減っています。

その分、新しい飼い主に渡されたり、元の飼い主に変換される数が増えていて、これはとっても良いことです。

私には関係ないではなく、犬を飼いたいなと思ったらまず、保健所に行ったり、不必要に子供を産ませないために去勢手術をうけさせるなど飼い主もできることを考えましょう。

我々が犬に対してできること。

わたしたちにもできることがあります。ペットショップにいって欲しいなと思うのは自然な感情ですが、飼う前にその犬について良く調べましょう。

そのうえで本当に最後まで面倒をみれるかじっくり考えましょう。

たとえどんなことがあっても結婚、出産、引越し、自分の体調が悪くなる、そんな場合でも最後まで面倒がみれるかしっかり想像しましょう。

ペットが欲しいなと思ったとき、ペットショップから購入するのではなく、「動物愛護センター」や「保健所」に行ってそこで探すことはできますか？

また飼っている犬が迷子になってしまうケースもあります。マイクロチップや首輪に飼い主の情報をつけておくなど工夫をおこなっておきましょう。

全国の犬殺処分の現状から、なぜそれが起きて、どうやって改善できるのかを考えてきました。命あるものを人間の都合で軽く扱うことがないように、大事にしていきましょう。そして一匹でも不幸な結末になる犬を減らしていきましょう！

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トップ・アイキャッチ画像引用元：photoAC ロベルト・ガビジャンさんより