猫があちらこちらに見られる島、通称「猫島」。猫好きにとってはこれ以上ない楽園と言えるでしょう。
そんな猫島ですが、日本各地にその存在が確認されています。今回の特集はその中でも東北に位置する「田代島」を取り上げます。
宮城県、石巻市の南東に位置するこの島はまさに2011年の東日本大震災で最も津波の被害にあった場所のひとつでもあります。そんな震災という未曾有の被害にも負けず暮らしている人々や猫や施設について調べてみましたのでご覧下さい。
東北の猫島、田代島までの場所・行き方
まずは田代島までの場所を確認しておきましょう。宮城県石巻市に所属し、ちょうど石巻湾(仙台湾)に浮かぶ島になっています。
座標で言うと「北緯38度17分52.5秒」で「東経141度25分1.3秒」の 面積が「3.14 km²」だそうです。こんな細かい情報は要らないか(笑)
以前は農業が盛んに行われていたようですが、時代の流れと共に衰退し、東日本大震災の影響で津波による家屋の損壊、漁業の中止などが相次ぎましたが、現在は復興に向かい釣り客や観光で頑張っている島だそうです。
田代島までの行き方
遠方からお越しの方のために仙台駅からの向かい方を記しておきます。JRは本数が少ないのでバスがおすすめです。
1.仙台駅~石巻駅前(バス)
2.石巻駅前~石巻港フェリー乗り場(タクシー)
3.石巻港~田代島
という流れで行くと良いと、田代島にゃんこ・ザ・プロジェクト 社団法人田代島にゃんこ共和国の公式ホームページに書いてあります。詳しいタクシー会社やバスの運賃、所要時間が書いてありますので参考にされるとわかりやすいと思います。
田代島にゃんこ・ザ・プロジェクト
この田代島は2011年3月11日、東日本大震災の津波被害に遭い、牡蠣業などの漁業が大きな打撃を受けました。
そこからの復興に向けて地元牡蠣養殖業者と有志が集まって作った一口支援基金のプロジェクトがこの「田代島にゃんこ・ザ・プロジェクト」なのです。
この田代島は元々釣り以外で訪れるような場所ではなかったらしいです。そこで島は観光客を増やすために「島興し(しまおこし)」を決意。それに一役買ったのが、何はともあれ「猫」だったのです。
2008年は約3200人という観光客も2年後には約12300人と4倍近くにも増加。新聞、ネット、テレビなどの各メディアが田代島の「猫」を取り上げ、シンボルとしたことにより間接的な島の経済活性に貢献しました。
島はある意味、守り神である「猫」ともう一度復興しようとこのプロジェクトの看板を「猫」に託したわけなのです。
牡蠣の養殖再興や猫の世話、島の設備の再興などを目的に15000口と目標を定めましたが、わずか3ヶ月で目標を達成しました。
「猫島」として有名になったことがきっかけとなり復興への一歩が加速した田代島。猫に助けられた島と言っても良いでしょう。
そもそもなぜ猫が多いの?
猫で日本中に名を轟かせた田代島ですが、なぜそんなに猫が多いのか?きっかけ、理由はなんなのでしょうか?
田代島は以前、養蚕業が盛んに行われていました。蚕の天敵は「ねずみ」。
そう。「ねずみ」を駆除するために猫を飼い始めたことがきっかけと言われます。蚕は大事な収入源ですからそれを守ってくれる猫はまさに守り神。田代島にとっては重要な動物となったわけです。
牡蠣養殖などの漁業がメインとなってからも猫は重宝されます。
天候や気温によってその結果が左右される漁業。
「猫が顔を洗うと明日は雨。」なんて言い伝えが昔からありますが、猫は天候の変化に非常に敏感です。
たしかにうちの猫も低気圧が来る前はものすごく睡眠を取ります。一日、20時間くらい寝てたりします。
そのような猫の行動を事前に知ることで天候への対応もできていたとか。
まさに田代島にとっては猫は神様。猫好きの人はこのプロジェクトや猫が多い背景を知ることで田代島への愛着が湧いたのではないでしょうか。
こういう猫島は守っていかなければなりません。
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