熊本県の湯島をご存じですか。猫島ということで今、注目されているんです。
島じゅうに猫がたくさん暮らしていて、のんびり暮らしているというだけではなくて、島原の乱にゆかりのある、歴史的な島ということで、今、湯島に観光に行く人が増えているんです。
そんな湯島について、くわしくご紹介します。
湯島とは
熊本県上天草市大矢町の島で、有明海の島原半島と、天草諸島のほぼ中間に位置します。
大きさは、大体、東京ディズニーランドと同じくらい。
人口は300人ほどなのに、なんと、猫の数はそれ以上! 完全なる猫ランドといえるでしょう。
そんな湯島ですが、猫がたくさんいる猫ランドというだけではなく、実は歴史的に大変興味深い場所なのです。
というわけで、まずは、湯島の歴史からご紹介していきましょう。
湯島の別名「談合島」
湯島は、別名、談合島とも呼ばれます。
島原の乱で有名な天草四朗と、キリシタン達が、この島で作戦会議を行ったため、談合島とよばれているのです。
島原の乱とは、江戸時代初期に起こった、日本歴史上最大規模の一揆です。
島原地方は、その昔、有馬晴信という、キリシタン大名がおさめていました。
キリスト教が大変盛んな地域だったのです。
しかし、大名が有馬晴信から、松倉重政に変わると、キリスト教が弾圧されはじめ、キリシタン達は、拷問や処刑をされてしまいます。
それに大して、16歳の天草四朗がリーダーとなり、キリスト教徒達が一揆を起こしたのです。これが、有名な島原の乱です。
その天草四朗とキリシタン達が、この島で作戦を練っていたなんて考えるだけでワクワクしますね。
そんな歴史的な島でもあるということが、もう一つの湯島の魅力といえるでしょう。
島の中心地の諏訪神社には、天草・島原の乱で鍛冶職人が、武器を作る時に使った鍛冶水盤も残されており、見どころの一つとなっています。
湯島へのアクセス
湯島に行くには、熊本駅から、電車とバス、船と乗り継いで行くことができます。
車で行く場合は、熊本駅から天草方面に下って、江樋戸港待合所という所へ行きます。ここは駐車場ですので、ここに車をとめて、そこからは船で行きます。
船は一日五便です。大体30分ほどでいけるでしょう。
湯島の別名「猫島」
船を降りたら、さっそく、かわいらしい猫神像がお迎えしてくれます。その猫神像のそばに、猫島の案内図がありますから見てみましょう。
案内図を見ると、島の外周をグルリと歩ける散策路があることがわかります。大体4キロほどです。ブラブラと歩いて、島の大体の様子を観察してみましょう。
また、案内図には、オレンジ色の猫のマークもついています。これは、猫が特に沢山出没するという、猫スポットです。
「猫神像の近く」「民家」「海岸沿いの民家」「お結び石のそば」の4か所が、猫スポットになっています。ぜひ、足を運んでみましょう。
お結び石は、猫スポットでもありますが、恋愛スポットでもあります。
このお結び石は、かつて、停泊する船を結び付けていたそうです。
そこから、この石に両手をあてて願いをかけると理想の相手と結ばれるという言い伝えが広まり、「恋愛スポット」と言われるようになったということです。
猫をかわいがるついでに、お結び石で、恋の成就を願ってみることもできますね。
その他の場所にも、猫がたくさんいます。自転車のカゴ、石段、民家の入り口に、猫、猫、猫…。どの猫も人懐こく、人にすりよってきます。
この島の人達は、猫たちを野良猫とは思っていません。島の猫として、島じゅうの人で世話をし、かわいがっているのです。
猫が道の真ん中にいたら、みんな自然にさけますし、井戸端会議に、フラリと猫が参加することも当たり前です。
人と猫がうまく共存しているんですね。
まとめ
湯島には、自動販売機もありませんし、コンビニもありません。
そういう文明社会のものから離れて、猫とふれあいながら、のーんびりゆったり、ひなたぼっこを楽しんだり、散策したりできる島。それが湯島だといえるでしょう。
また、歴史のロマンもある場所でもあり、歴史に思いをはせることもできます。
猫と歴史のロマンにあふれる湯島にぜひ行ってみてくださいね。
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