鳥は時として人間の常識を越えてくる知恵を働かせるようです。
「タバコの吸い殻」・・・。
一見、有害でしかないタバコの吸い殻が鳥にとってはヒナ鳥を守るために役立ち、鳥はそれを理解しているという可能性があるとNATURE WORLD NEWSの記事で語られています。
以下、翻訳文です。
2017年6月30日 9:47AM
作 チャーリー・ギータ
都市化には、あらゆる種類の他の効果を招きます。
都市化に伴い、鳥も巣を作る場所や活動リズムを適応することを求められています。
メキシコシティでは、鳥たちが自分の巣を作るため、そして寄生虫を遠ざけるために何が出来るのかを、強いられています。
豊富にある一つの材料は、たばこの吸い殻であり、意外な利点をもたらしています。
たばこの吸い殻は、ゴミになっています。
世界で喫煙された6兆本の3分の2が地上に残り、小さな生態系に脅威を与えてると推定されています。
科学者は2012年の初めに、都市に住む鳥が巣の材料として、たばこの吸い殻を使ってたことを発見したのです。
たばこに含まれているニコチンが農薬として使用できることは、科学者および野外活動家によって知られています。
メキシコ国立自治大学の研究者は、鳥が農薬として意図的に吸い殻を利用していたのか、あるいはその物質が都市環境に豊富であったために、単純に偶然だったのかどうかは、確かではありませんでした。
どちらにしろ、吸い殻は役に立っているのです。
「可能性として、鳥は、羽によく似た吸い殻からとれるセルロース繊維を抽出することなのでは。」と研究者は理論づけています。
この理論を試験するために、研究者はいくつかのメキシコマシコが巣を作るのを見ていました。
ひなが孵化したら、たばこの吸い殻のフェルトに置き換えました。
吸い殻が実際に寄生虫を追い払うために使用されているのかどうかをテストするためのプロセスを説明するにあたり、研究者は簡単なプロセスを経ました。
「最近孵化したばかりの巣からベッドを取り除き、ランダムに各々の巣に以下の方法で試してみました。
1、生きたダニを与える
2、死んだダニを与える
3、ダニを加えたふり。
生きたダニがある母鳥は、他の鳥に比べより多くの吸い殻を巣に加えてました。」と研究者はいいます。
鳥たちが発見したものはとても素晴らしいものでした。
鳥は寄生虫に感染していることを見つけたら、吸い殻を加えました。
これは、彼らが吸い殻を虫よけとして意図的に使用してることを示しました。
たばこの吸い殻をいう間に合わせの虫よけ剤にはあるデメリットがありました。
2014年に、吸い殻がフィンチのヒヨコにどのような影響を与えるのかを調べる別の研究が行われたのです。
結果は予測不可能でした。
「孵化と羽化の成功と、免疫作用は、吸い殻によって作られた巣の割合によって大いに関係することがわかりました。しかし、血液細胞の遺伝毒性の兆候も、巣の中の吸い殻の繊維質の割合とともに増加しました。」
寄生虫が量が少ない場合、鳥の孵化を助けたり、免疫システムがより健康でした。
しかし、染色体異常の割合も大きかったのです。
これらの染色体異常は鳥が巣を離れ、また卵を産むまで現れませんでした。
吸い殻を拾うという清掃活動は、短期的にみると鳥を助けているようにみえても、長期的にみると、有害であることを示したのです。
たばこの吸い殻を地面に捨てることは、都市でも田舎でもフィンチや他の動物たちの生活を助けるものではないのです。
NATURE WORLD NEWS元記事⇒Birds in Mexico City Have Taken Up Cigarettes to Protect Their Young
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