人間と猫・・・。
全く違う生き物なのに同じ空間で生き、同じ生活をしているというスタイルは古くから続きます。
どうせ一緒に住んでいるなら猫が幸せに感じること、猫が不快に感じることを把握しておきたいですよね。
「知って損なし!猫の幸福感と不快感(前編)」に引き続き、猫の幸福感と不快感について掘り下げます。
好きな味と嫌いな味
猫の好みはとてもはっきりしています。
嫌いなものは全く食べようとしないので何を餌として与えたらいいのかと頭を抱える飼い主さんも少なくありません。
市販のキャットフードから手作りフードなどさまざまなものを試して与えている飼い主さんもいます。
個々の猫によって好みはかなり異なりますが、一般的なこだわりを上げてみたいと思います。
まず、好きな食用肉は、ヒツジ、ウシ、ウマ、ブタ、ニワトリ、魚と上げた順に人気のようです。
好きな野生動物は、人気順から、ウサギ、ハタネズミ、その他のネズミ、食虫動物、イエスズメです。
ネズミや鳥を食べている姿はあまり見たくないですが、自由に外に出られる猫は外でそれらをとってきて家に持ち帰ってくるという話はよくききます。
ただかわいい猫のことを考えると注意が必要です。
ネズミはレプトスピラ・トキソプラズマなどの病原菌をもっているので、それらを介して危険な菌をもらわないようにすることは大切です。
外に出たいという欲求を減らすために、避妊や去勢手術を施して完全室内飼いすることが安全な方法でしょう。
オリジナルフードも良いかも
好きな食べ物に加えて、食感についてはトロッとした濃厚な液体が好きなようです。
好きな温度は、熱すぎず、冷たすぎない、人肌程度の温度です。
自分でフードを作っている方は、使うお肉の種類を決める際に、猫が好きな食用肉の知識をもっていると役立つでしょう。
市販のフードは手軽ですが安全なものを選ぶのは簡単ではありませんし、安心できるものと思うとお値段が張ります。
あまり売っているものは信用できないと思う方は手作りに挑戦してみても良いかもしれません。
市販のフードを使用する方も、猫が好きな食感や温度を知っておくのはきっと役立つでしょう。
缶からそのまま出すのではなく、電子レンジで人肌に温めてだしたり、ドライフードは水でやわらかくしてから与えることもできるかもしれません。
ぜひおうちの猫ちゃんに合わせて好みの餌を準備してあげてください。
好きな触り方と嫌いな触り方
通常猫は、抱っこされることがあまり好きではありません。
逃げ出せないという感覚になり本能的に恐怖を覚えるからかもしれません。
また胸部は骨格で覆われていない無防備なところなので、ここを触られることもあまり得意ではありません。
反対に、顔や頭、首やうなじなど、自分でグルーミングできない部分を触れるのは好むようです。
自分ではなめられない部分を猫同士がお互いに舐めあっている姿はよく見られます。
触るスピードはゆっくり過ぎず、早すぎず、理想として「母猫が子猫をなめるリズム」です。
これは子猫の時に親から愛情を受けていた時のことが関係していて、その時の記憶がよみがえり猫にとってはここちよい瞬間となります。
また本来猫は、ポンポンと体や頭をたたかれることを好みません。
しかし一部の猫はたたかれることを不快に感じず、心地よく感じる場合もあるようです。
一定のリズムで体に振動が加わるのを快感、また落ち着くと感じるのは人間も同じかもしれません。
猫が気持ちよさそうにしているならおしり周辺をリズミカルにポンポンと優しくたたいてあげるのもよいかもしれません。
私たち人間も一人一人個性があって好みも異なるように、猫も不快に感じること、心地よいことが違うかもしれません。
自分の飼っている猫をよく観察して細かなお世話をしてあげることで、だんだんと好みを知っていくことができるでしょう。
少しでもおうちでの生活が快適で、ストレスのないものになるように様々な準備をしてあげましょう。
そうすれば、ねこちゃんにもきっと愛情が伝わりさらに癒しの存在となっていくに違いありません。
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トップ・アイキャッチ画像引用元:photoAC YUE_NANAMIさんより
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