ストレスがたまるのは人間も動物も同じのようです。
毎日の仕事や家事でたまった疲れをマッサージで取ることがありますが、最近は驚くこと猫にもマッサージを施すらしいです!!
けれど闇雲にやっても逆効果ということで、今日はマッサージをするときに気を付けたらいいことなどをまとめてみました。
マッサージの効用
マッサージは受ける側の猫だけでなく、する方の人間にも良い効果があります。
まず一つに双方の絆が強まります!
ある調査によると猫がお互いに舐めあう行為(アログルーミング)は親しい猫同士で行う傾向にあり、グルーミングをされている猫の方は、してくれている猫がやりやすいように頭や体の位置を微妙に動かして調整してあげるようです。
人間が体をなでたりマッサージすることは、猫同士で行うアログルーミングとほぼ同じ意味で、マッサージを受けている猫は人間を自分の仲間と認識するので、お互いの絆が強まるというわけです。
さらに、マッサージを定期的に行っていると体の異変に早い段階で気付くことができ、それは病気の早期発見に役立ちます。
体の表面には、炎症やおでき、しこりなど病気の初期症状が合わられやすいので、手遅れにならないうちに気付き、治療を早い段階で始めることができるという大きなメリットがあります。
三つ目に、全身の血流をよくする働きをするので、新陳代謝が活発になります。
体の表面をなでると静脈血の流れがスムーズになり、体の深い部分を指圧することで動脈血の流れも促進されます。
それによって体の隅にまで酸素が行きわたり、体の中の老廃物が外に容易に排出されやすくなります。
四つ目に、マッサージを受けると体がリラックスするようにストレスが緩和されます。
これには脳の中の分泌物が関係していますが、体をリラックスさせる脳内麻薬の一種ともいえる「エンドルフィン」の分泌をマッサージは促進するので、緊張がほぐれ快感状態になるということです。
最後に、飼い主自身も癒されます。
ある実験結果によると飼い主が動物を撫でているとき本人の血圧が低下するという結果となったようです。
また別の実験結果では動物に話しかけている最中は血圧が下がりストレスが緩和されるという効果が報告されています。
このようにペットを撫でたりマッサージするとき飼い主も癒されストレスが軽減するということが分かります。
注意点も覚えておこう!
マッサージの効果を最大限発揮するためにもいくつかの点を覚えておくことは助けになります。
・いつするか?
端的にいうと、催促された時に行うのが良いといえます。
ある研究によると猫は目的があって人に接触してくるそうです。
また猫の求めに応じた回数が多いほど、親近感をかんじるということも明らかになりました。
このことをふまえると、猫がマッサージを求めて飼い主のもとにやってきたときに行うのがベストなタイミングだということが分かります。
けれど注意しておきたい点もあります。
猫がやってきて要求泣きをした時に求めに応じてしまうと、求めればなんでも叶えられるという印象を与えてしまい、やたら要求鳴きが増えるという危険があります。
ですから「ニャーニャー」と求めてきたときに応えるのではなく、鳴き止んだ時を見計らってマッサージを行うように心がけましょう。
・どこで行うか?
一番良いのは飼い主の膝の上かお腹の上でしょう。
そうすることで安心感やくつろいだ気持ちになり、効果がより発揮されます。
ただ、猫がその場所を嫌がっているなら無理に乗せると逆効果になるので、無理強いは避けましょう。
・どのくらい行うか?
はっきりとした規則はありませんが、だらだらとするよりも集中的に5~20分程度と決めることができるかもしれません。
人間も猫も疲れない飽きないという、ちょうど良い長さだと思います。
飼い主のそばから離れたり、かみついたりしたときは「もうやめて」というサインなので、すぐに終わりにしましょう。
このようにマッサージの時間を猫と親しくなるよい時間とみて楽しみましょう。
また体の異変に気が付くという利点もあります。
定期的に行うなら猫にとっても飼い主にとってもメリットとなるでしょう。
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