生き物である以上、避けられないのが「老化」です。
人間もそうですが、かわいいペットだっていつまでも現状維持ではなく老いるし、亡くなります。
そんな親愛なるペットの耳が遠くなったり、ご飯がうまく食べられなくなった時あなたはどうしますか?
今回は耳と歯の衰えに関して見ていきます。
耳が衰えてきた時・・・
視力を失った時と同様、臆病になり飼い主に依存するようになり頻繁に吠えるようになります。
これは不安や恐怖の気持ちの表れといえます。また飼い主の呼びかけに反応しなくなります。
もしかしたら、聞こえてないのかなと思ったらやはりおうちでチェックしてみましょう。
簡単な方法ですが、一番良いのは犬の見えないところから呼びかけてみる、大きな音をだして、手をたたいたりお皿などをスプーンでたたいたりしてみてください。
正常なら耳が音の出ている方向に動いたり、振り向いたりするでしょう。
何の反応も見せない時は何かの理由で聴力が落ちているまた失っている可能性があります。
問題があると思ったらやはりすぐに獣医さんに診てもらいましょう。
一緒に生活する注意点としては、この場合も急に触るのを避けましょう。
びっくりしてかみつくのを防ぐため目の前に来て近くにいることを確認させ、安心させたうえで触るようにしてください。
また基本的なルールとして散歩するとき、またよく知っている道であっても、外に出るときは必ずリードを付けましょう。
バイクや車などの音が聞こえず、引かれてしまうという最悪な事故を避けましょう。
呼んでも来ないという現実
聴力を失うと今までのように名前をよんだり「おいで~」という声の指示では従わなくなります。
それで小さいころから視覚と聴覚両方をつかって命令するよう訓練しましょう。
ジェスチャーを交えて指示を出すなら聴力を失ったとしてもコミュニケーションをとることができますし、命令にも従ってくれます。
飼い主との距離に関しても目でいつでも確認できる場所を所定位置にしてあげましょう。
寂しくて吠えても自分の声が聞こえないのでさらに大きな声で吠えるかもしれません。
不安な気持ちを少しでも軽減するためにみんながいつもいる場所にワンちゃんもおいてあげること、そして飼い主さんの匂いのするクッションやぬいぐるみなどを近くに置くことも役立つかもしれません。
歯が衰えた時・・・
兆候としては歯茎から出血している、においがする、食欲が無く、食べるのが遅い。
歯がグラグラしている口の中が変色しているなどがあります。
注意できる点としては以下のような点があります。
まず食べるものですが、歯の骨が弱くなると噛む力がなくなります。
ですから今まで食べていたドライフードが非常に食べづらくなり、だんだん噛みきれなくなります。
しかし急に離乳食の様なやわらかいものを与えると、顎の筋肉を使わなくなってしまい血液が流れず、口内の免疫力が低下します。
ですからある程度の固さがありつつ、柔らかすぎないものを用意してあげましょう。
歯周病や歯槽膿漏などの病気になった時は、においがかなりするので部屋の中の換気をこまめにきちんとするようにし、消臭スプレーなども使いましょう。
飼い主はいつも嗅いでいるので気付かないかもしれませんが、外から来たお客さんは不快な思いをするかもしれません。
またその匂いをいつも嗅いでいると気付かないとしても体によくありません。
歯に歯石がたまるとそれが歯周病の原因となります。
それを除去する器具を用意して自分ですることもできますが、獣医さんに任せてしまった方が間違いないでしょう。
ひどい場合は全身麻酔をしなければならないこともあるので、その時は犬の年齢、体力を考慮に入れて獣医さんとよく相談して決めましょう。
老化に伴う様々な症状と対処法を紹介しましたが、実際お世話をするのには時間と労力そしておおくの費用がかかります。
旅行や外出ができないことがあるかもしれません。
けれど最後まで飼い主に可愛がられるワンちゃんは本当に幸せですね。
最初から最後までたっぷり愛情を注いであげましょう。
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