猫の飼育方法には様々あり、室外飼育、半室外飼育、室内飼育など飼い主さんの生活スタイルや住んでいる場所などによって変わります。
室内で完全に飼育していてもふとした隙間から外に逃げてしまったなんてこともありますよね。
望まない妊娠を避けるためにも、ここでは猫の避妊や去勢についてご紹介します。
避妊・去勢に適した時期は?
メスオス共に、初めての発情が起こす前のだいたい生後6~8カ月前後に行うのがいいといわれています。
全身麻酔をかけますのであまり年を重ねすぎてしまうと麻酔のリスクがあがります。健康状態に問題がなく、健康な時期に行いましょう。
オス猫に関しては稀に腹腔内陰睾といって、お腹の中に睾丸があることがあります。その場合は少し時間を置き、降りてくるのを待つか、お腹をかけて取り出す方法があります。
避妊・去勢の方法
去勢手術は動物病院で行い、絶食絶水で基本日帰りです。手術内容は陰嚢を切り、睾丸を取り出し、吸収される糸で縫合し摘出します。猫の去勢手術はとても早く20~30分程度で終了します。
避妊手術は絶食絶水で基本的に一泊します。お腹を毛刈り、消毒し、開腹します。卵巣、子宮を取り出し、しっかり縫合し摘出します。卵巣子宮を摘出した後はお腹を縫合し麻酔から覚めるのを待ちます。
避妊手術は1時間から2時間程度かかり、子宮の状態や脂肪のつき具合などに左右されます。
避妊・去勢手術の必要性
健康な愛猫に傷をつけてまでする必要があるの?なんて思う飼い主さんも少なくないのではないでしょうか。
避妊・去勢手術にはメリットがあります。もちろん一番はオスメスともに望まない妊娠を避けることができます。
近年では猫の殺処分の頭数は減ってきてはいるものの、いまだに現実として起きています。可哀想な野良猫を減らすために確実な方法といえます。
次にオス特有、メス特有の病気を予防することができます。オスであれば精巣腫瘍や前立腺肥大などの病気、メスであれば乳がんや子宮内膜炎などの病気を予防する効果が期待できます。
最後に発情期のストレスを軽減することができます。発情期となるとオス猫もメス猫も子孫を作るためにパートナーを探します。その時の縄張り争いやホルモンバランスから苛立ちやすくなります。そんなストレスから解放されます。
避妊・去勢手術のデメリット
一番のデメリットとして子孫を作ることができなくなります。愛猫の子供が見たいと思っても、手術をした後は不可能です。
さらに、避妊・去勢手術は全身麻酔をかけて行います。麻酔のリスクはあります。麻酔をかけて目が覚めなくなってしまったり、下半身麻痺になることも可能性としてはあります。
最後に、肥満のリスクです。避妊。去勢を行うとホルモンバランスが崩れ、太りやすくなります。カロリーのコントロールなどを今まで以上にしっかり行わないといけません。
今回は猫の避妊・去勢手術についてご紹介しました。
手術には適切な時期などがあり、タイミングを逃さないのが重要になります。
しかし、手術にはメリットデメリットがあり、よく家族間で相談してから決断しましょう。
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