猫に引っ掻かれた・・・!
そんな経験をしたこともある人もいるのではないでしょうか?
私も以前、野良猫に引っ掻かれて病院で感染症になっていないか調べてもらった経験があります。
アメリカのコーネル大学獣医学部のwebの記事では「猫ひっかき病―あなたは危険にさらされている!?」という題名で猫に引っ掻かれた時のことを書いています。
以下、翻訳文です。
2016年9月
疫病コントロール予防センターは最近、猫ひっかき病(CSD)の発生率を調査した遡及的な調査結果を発表しました。
猫ひっかき病は、バルトネラ・ヘンセラ菌に感染した猫に引っ掻かれたり噛まれたりすることが原因で起こる細菌感染症です。
CSDに感染した人々の大部分は、容易に治療が出来るので結果として長期的な健康への影響はないが、非常にまれなケースでは、脳、目、および心臓に深刻な感染がおこる可能性があります。
猫がバルトネラ菌を運ぶことが出来ることは知られていますが(彼らは主に、感染してる猫がノミに噛まれ、そのノミが他の猫を噛むことで感染します。)傷や咬傷の感染を引き起こす可能性があり、この研究は猫ひっかき病がアメリカでは一般的なことで、比較的な稀な症状がひどい状態の一番リスクがあるのが誰なのかを調べたものです。
研究者らは、2005年から2013年の間に年間4000万人の健康保険加入者の保険データベースを調査し、CSDの診断を検索しました。
CSDの平均年間発生率は、人口10万人あたり約4.5ケース、すなわち約0.05%であることを見出しました。
彼らは南部の州でもっとも発生率が高く、5歳から9歳までの子供はCSDのリスクが高いことを発見しました。
大人の間では60~64歳の女性は最もリスクが高かったのです。
免疫力の少ない個体は、CSDの重篤な合併症のリスクがより高いのです。
この調査はまた、アメリカにおけるCSDの季節性および地理的分布について報告し、CSDにおける文書化された傾向の可能性のある原因の仮設を立てます。
CSDは比較的稀な状態であり、飼い主は、猫を室内飼いし、ノミのコントロールをしっかり行い、小さい子供と猫が接近するときに、注意しなければなりません。(特に、ベルトネラに非常に感染しやすい子猫ですと、遊んでる間に噛んでしまうことがあります。)
猫の咬み傷を石鹸と流水でよく洗い、猫とのちょっとした接触でも手を洗うようにしてください。
また、研究論文を読んでみてください。
コーネル大学獣医学部元記事⇒「Cat Scratch Disease – Are you at risk?」
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トップ・アイキャッチ画像引用元:PhotoAC みんと。より