犬を飼うならば、絶対に避けて通れないのが、予防注射です。
責任を持って、犬を育てるために、必ず、動物病院で、予防注射をしてもらいましょう。
ペットショップから、保護センターから引き取る、ボランティア団体から引き取る、ブリーダーから買い受ける、人からゆずり受けるなど、さまざまな方法で犬を引き取り、育てることになるかと思います。
どの犬も必ず動物病院に行き、予防注射を摂取することが重要です。
その予防注射や、費用について、ご紹介していきます。
狂犬病の予防接種
日本では、一年に一度、狂犬病の予防接種を受けることが義務付けられています。
登録していれば、毎年春になると、市町村から、「狂犬病の予防接種の時期がきました」というお知らせが届くので、春は、狂犬病の予防接種の季節だと覚えておくといいでしょう。
動物病院でもできますし、各自治体で、狂犬病の予防集合注射の会を実施もしているので、市役所に問い合わせてみましょう。
費用は、およそ、3000円程度で受けることができますが、動物病院で摂取する場合は、各病院によって、費用は異なってくるので、あらかじめ、動物病院に問い合わせておくといいでしょう。
ただし、狂犬病の予防注射にも、発熱、嘔吐、呼吸困難などの、副作用はあります。
特に、10歳以上の老犬や、心臓に問題がある犬、腎不全を患っている犬など、健康に問題がある犬は、副作用が出やすい傾向にあります。
予防注射をするだけで、身体に負担がかかるわけですから、健康に不安があるわんちゃんを飼っている場合には、必ず、動物病院に相談するようにしましょう。場合によっては、猶予される場合があります。
混合ワクチン
狂犬病の予防接種の他に、混合ワクチンもあります。混合ワクチンには、2種、5種、6種、7種、8種、9種、10種などさまざまな種類があり、各動物病院によって、使われるものは違います。
あらかじめ、問い合わせておくとよいでしょう。
これらの混合ワクチンが予防してくれる病気は、犬ジステンバー、犬バルポウイルス感染症、犬伝染性肺炎、犬アデノウイルス2型感染症(犬伝染性喉頭気管炎)、犬パラインフルエンザウイルス感染症、犬コロナウイルス感染症、犬レプトスピラ感染症などがあります。
費用は、動物病院によって異なりますが、大体、次のようになります。
2種混合ワクチン 5000円~6000円
5種混合ワクチン 5000円~7000円
6種混合ワクチン 6000円~8000円
8種混合ワクチン 8000円~10000円
混合ワクチンの接種時期
自然条件のもとでは、母親から胎盤を通してや、初乳を飲むことで、子に免疫が移行します。
ですから、この母親からの免疫が切れてくる生後8~9週目ごろに、1回目のワクチン接種を受けるとよいと言われています。
1回目のワクチン接種から、3~4週間後に、2回目のワクチンを受けます。
そして、生後14~16週目ごろに、3回目のワクチンを受けましょう。
その後は、基本的には1年に1度、ワクチン接種を受けるのが日本では、原則になっていますが、海外では、3年に1度でよいというのが基本的な考え方になっており、ここは、議論の分かれるところです。
動物病院によっても、考え方がちがいますから、かかりつけの獣医さんと相談して決めて下さい。
予防接種を受ける時に気を付けておきたいこと
人間でも同じですが、予防接種を受けるのは、健康に問題がない時に限りましょう。
風邪をひいていたり、下痢や嘔吐をしている時、長いお出かけの後でしんどそうにしている時や、近日、旅行に出かける予定がある時、シャンプーをした前後などは、予防接種を控えた方がいいでしょう。
また、予防接種を受けた後、副作用が出るわんちゃんもいます。
個体差によりますので、予防接種を受けた後は、できるだけ安静にして、散歩も控え、様子を見ましょう。
なにか、体調に異変があったときには、すぐに、動物病院に連絡を取るようにしてください。
まとめ
犬の予防接種について、知識を得ることは、犬を飼う上で、必ず必要なことになってきます。
予防接種を怠っていると、いつ、どこで、病気になってしまうかわかりませんから、必ず、信頼できる動物病院で、しっかりと、安全に、予防接種を受けてくださいね。愛犬の健康を、しっかり守ってあげましょう。
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