猫・犬をはじめて病院に連れていくと、「マイクロチップはどうされますか」と聞かれることがあります。
もし迷子になって保護された場合にも、マイクロチップが入っている猫・犬なら、飼い主さんに連絡が出来るので安心です。
でも、マイクロチップって、一体どういうものなのでしょうか。
マイクロチップとは?
マイクロチップとは、直径2mm、長さ約8〜12mmの円筒形で、内側には世界でただひとつの番号(15桁)のが記録されたICと、コンデンサ、電極コイルが入っていて、外側は生体適合ガラスで形成されています。
この番号は専用のマイクロチップリーダーで読み取ることができ、データベースに登録された情報と照合することで、その子の名前や生年月日、飼い主さんの名前や連絡先がわかるようになっています。
童謡の「犬のおまわりさん」の例にあるような子猫・子犬でなくとも、当たり前ですが子猫・子犬は自分のお家がどこかなんて言葉に出して説明出来ません。
突然の迷子や連れ去り、事故や災害など、飼い主さんと離ればなれになってしまったもしもの時には確実な身分証明になり、飼い主さんのもとに戻ってこられる可能性が高くなります。
どうやって取り付けるの?
マイクロチップの埋め込みは獣医療行為にあたるので、動物病院などで必ず獣医師さんが行います。
通常の注射針より少し太い専用のマイクロチップ注入器を使い、猫の場合は首の後ろの皮膚の下に埋め込まれます。
痛みは普通の注射と同じ程度と言われているので、特に麻酔や鎮静剤は必要ありませんが、痛みに敏感な猫ちゃんの場合は、医師に相談の上鎮静剤を打ってもらってもよいかもしれません。
猫の場合は生後1ヶ月頃から埋め込みが可能で、費用は動物病院にもよりますが、登録費用と埋め込み注射代をあわせて大体7千円程度です。
マイクロチップの安全性は?
このマイクロチップは猫ちゃんの体内に埋め込むため、首輪や鑑札のように外れてしまう可能性はありません。
一度埋め込まれたマイクロチップは、故障や外部からの衝撃による破損はほぼなく、体内で移動することもほとんどないという話です。
ただ、どんなに安全性が高いと言われていても、リスクがゼロという訳でもありません。
大切な猫・犬にもしもの事があると思うと、その小さなカラダに異物を入れることに抵抗を持たれる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
また、真偽の程はわかりませんが、マイクロチップを入れた部位にガンが出来るという話もあります。
問題点は?
マイクロチップリーダーは、全国の保健所や動物保護センター、動物病院などに配備されているだけでなく、国外でも確認が出来るようになっています。
しかし、現在国内でマイクロチップを扱っているメーカーは複数社あり、各メーカーの規格が統一されていないため、他メーカーのマイクロチップを読み取れないようです。
そのため、データベースも統一されていない現状があります。
また、マイクロチップにはGPS機能はついていないので、行方不明になった猫ちゃんがどこかで保護されない限り、身元を確定することが出来ません。
マイクロチップに代わる対策は?
マイクロチップを体内に入れることには抵抗感があるけれど、もしもの時の為に連絡先を身につけさせておきたい飼い主さんには、やはり首輪をつけるのが一般的でしょうか。
最近ではGPS付きの首輪も販売されているようですが、まだまだ認知度は低く、価格が高いのが難点です。
普及率としては環境省の報告によると平成22年の時点で7.8%ほどだったということです。
最新の状況ではもう少し上昇していると予想されます。
いかがでしたか?もしもの時の為の対策のひとつとして有効なマイクロチップ。
メリットとデメリットをしっかり踏まえた上で、大切な犬・猫の命をしっかりと守ってあげたいですね。
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