日本犬の犬種、すべて知っていますか？（秋田犬、甲斐犬、紀州犬編）

日本固有の犬種である日本犬は、現在秋田犬、甲斐犬、紀州犬、四国犬、柴犬、北海道犬、この六種類が国の天然記念物として登録されています。

近年では柴犬などは洋犬と並ぶ人気を誇っており、また海外での人気もリチャードギア主演の映画「ＨＡＣＨＩ」などの影響で上昇してきています。

そんな天然記念物の六種のわんちゃんの紹介です。

日本犬その１「秋田犬」

基本情報

犬種：秋田犬(あきたいぬ)

原産国：日本

体の大きさ：大型犬

体高：約67cm

体重：約4,8kg

耳のかたち：立ち耳

尻尾のかたち：巻き尾

平均寿命：10～12歳

English Site：Akita Inu

歴史

秋田犬は犬種としての歴史は浅く、品種が確立されてから100年程しかたっていません。

秋田犬の祖先は「秋田マタギ犬(狩猟犬)」とされ、国の天然記念物に指定されている犬の中では唯一の大型犬です。

性格

忠犬ハチ公の犬種として有名で、しっかりとした主従関係が築ければ忠実で従順な犬種です。

警戒心が強く、頑固で独立心も強いので、飼い主以外には攻撃的になることも多いようです。

狩猟犬、闘犬としての歴史もあるため性格は温和とは言い難く、また体が大きく万が一暴走してしまったときに大きな事故になりかねないのでしつけが重要となってきます。

飼い方

成犬になるとしつけがすごく難しくなるので、子犬の頃のしつけが非常に重要になります。

主従関係を子犬の頃にうまく築ければ、忠犬ハチ公のような飼い主に忠実なパートナーになってくれます。

活発な犬なので運動は必須です。毎日1時間以上の引き運動(リードをつけ、徒歩やジョギング、自転車などで並走を行う運動)が必要です。

秋田犬は被毛がダブルコート(上毛と下毛の二重構造になっている被毛。寒くなると下毛が生えてきて、暖かくなると下毛が抜ける)ですので、短時間でもいいので毎日ブラッシングをしてあげましょう。

日本犬その２「甲斐犬」

基本情報

犬種：甲斐犬(かいいぬ)

原産国：日本

体の大きさ：中型犬

体高：約50cm

体重：11～23kg

耳のかたち：立ち耳

尻尾のかたち：巻き尾

平均寿命：13歳

English Site：Kai Inu

歴史

山梨県の南アルプスを中心とする地方にいた中型の獣猟犬で、甲斐というこの地方の呼び名から犬名がつけられました。

最初にこの犬を発見したのは、当時甲府地検に赴任した安達太助という人物で、その二年後に「甲斐日本犬愛護会」を創立しています。

成長につれて、毛色が虎のようになることから別名「甲斐虎」とも呼ばれています。

性格

一般的に甲斐犬は一代一主で飼い主にしか懐かないといわれています。

故に飼い主以外の人間や自分以外の犬種などに対しての警戒心は強いのですが、冷静沈着で高い判断能力を持っているので番犬などに向いています。

飼い方

一代一主というだけあり、主従関係を子犬の頃に確立させなければならないので子犬の頃からの飼育を推奨します。

子犬のときのしつけ次第で飼い主以外の人間や他の犬にも興奮せず、冷静に落ちついて接することのできる性格に育てることが可能です。

運動は一日に最低一回30～40分の引き運動が必要となります。

短毛ですが被毛がダブルコートですので、毎日適度なブラッシングが必要となります。

日本犬その３「紀州犬」

基本情報

犬種：紀州犬(きしゅういぬ)

原産国：日本

体の大きさ：中型犬

体高：50～56cm

体重：15～23kg

耳のかたち：Ｖ字型立ち耳

尻尾のかたち：巻き尾

平均寿命：13歳

English Site：Kishu Inu

歴史

日本の山岳地方（とくに和歌山県、三重県）の中型の猟犬で、地方名から紀州犬と呼ばれています。

紀元前の古くから主にイノシシ狩りに用いられてきたが、細身でスピード感があるため、ある地方ではシカ狩りにも活躍していた。

現在は家庭犬として日本犬では柴犬の次に人気があるが、イノシシ狩りの猟犬としても現役で活躍している。

性格

イノシシ狩りに主に用いられてきた歴史があるため、警戒心が強く勇敢で気性の荒い子が多いです。

しかし、しつけをしっかり行えば飼い主に従順で落ち着いた子に育ちます。

また子犬の頃はやんちゃな性格の子が多いですが、成犬になるにつれ落ち着いていきます。

飼い方

他の日本犬同様、子犬の頃にしっかりとしつければ無駄吠えもほとんどしない比較的家庭犬に向いている犬種です。

日本犬の中型の中ではもっとも大きくなる可能性がありますので、万が一にも事故にならないようにしっかりとしつけましょう。

運動は一日に最低一回30～40分の引き運動が必要とされます。

紀州犬も被毛がダブルコートですので、毎日の適度なブラッシングと、抜け毛の多い時期には念入りなブラッシングが必要です。

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トップ・アイキャッチ画像引用元：photoAC にっさんさんより