犬は、どうして雷を怖がるの？

雷の苦手な犬は多いですよね。犬に限らず野生動物も人間も雷は苦手です。

ただ、人間は、雷が起こる原因を知り、その後に降るかもしれない雨も予測が出来ます。

しかし、犬はそわそわしたり、ソファーの下に潜ってみたり、抱っこをせがんだり・・いつもと違う行動をします。

お家にいる犬が雷をどう感じているのでしょうか？まとめてみましょう。

雷は、どうして起きるのか？

“雷は、発達した積乱雲と言う雲の中で発生します。

積乱雲は強い上昇気流によって出来る雲で、雲の中は気流がとても乱れています。

このため、雲を構成する氷の粒同士が激しくぶつかり合って、静電気が発生します。

空気は電気を通しにくいので、しばらくの間は、雲の中に電気が貯まった状態になるのですが、やがて限界になると、貯まった静電気が一気に放電します。

この時に、空気が急に熱せられて膨張し震えるのでゴロゴロという音が出ます”

<引用>TBS　森田さんのとことん天気　お天気Q＆Aより

聴覚が鋭い分だけ怖がる！

皆さんご存知の事ですが、そもそも犬の祖先はオオカミだと言われています。

一般的に、人間の聴覚で雷鳴を認識出来るのは、２０キロメートル前後の距離からですが、犬は４０㎞以上先まで認識できると言われています。

同じ音量で１００ｍ程度の範囲内と換算すると人間の４倍の距離の雷鳴を感じるという実験データもあるそうです。

音域では、人間は毎秒１６キロサイクル～２０キロサイクルしか聞き取ることしか出来ませんが、犬は１２０キロサイクルの超音波も聞き取る事が出来ます。

犬が野生であった頃、外敵や獲物が発する僅かな音を頼りに身を隠したり、狩りをしていました。

その能力は、ペットとなった現在でも受け継がれ人間には聞こえない音でも鋭くキャッチしてしまうわけです。

あの「ゴロゴロ～」という不気味な音も人間より怖いと感じるに違いないですよね。

<参考資料>イヌはなぜ人間になつくのか　ドッグおもしろ博物学　PHP研究所　沼田陽一薯 いぬのきもち　2015年7月号　Bennesse

雷の対処法　まずは、飼い主が落ち着こう！

人間だって同じ、雷は嫌いですよね。（好きな方もいらっしゃるかもしれませんが・・・。）

飼い主さんが怖がって声を出したり、ビクビクするとその緊張感は犬にも伝わります。

「そっか！やっぱり怖い物なんだ」と思ってしまうので、まずは飼い主さんが落ち着くこと。

なるべく普段と同じ表情で「大丈夫だよ」と話しかけてあげるのもいいでしょう。

以下の行動をとる時は怖がってるサインです。

★耳を倒し、動かない

★シッポを股の間に挟む

★吠える

安心出来る場所を作ってあげよう

恐怖を感じた時、ソファーの下やテーブルの下など狭い隙間に入ろうとするコがいます。

これは、巣の中に入っていた野生の本能の名残です。

部屋の中に何か一つ、犬が安心して過ごせる場所を作ってあげるのも恐怖を和らげる一つの方法です。

★クレートやケージを常に置いておく

クレートやケージに入ることは、地震の際も怪我の予防になります。日頃から慣らしておきましょう。

★ベッドやカドラー（入り込むタイプのベッド）などお気に入りに誘導する

ベッドやカドラーは、顔をくっつけて安心することが出来ます。ビクビクしていたら、誘導してあげましょう。使い慣れている毛布もいいです。

色々な音に慣れておきましょう

子犬の頃から、色々な場所に連れて行き社会化させることにより雷をはじめ苦手な音が少なくなります。

工事現場の音、パトカーや救急車音など根気良く続ける事が大切です。

最近では、生活音や外で聞く音がCDになって発売されています。

子犬の頃に、最初は小さな音量で聞かせ徐々に大きな音量で聞かせ徐々に慣らしていく方法です。

アウトドア編収録音

日常の風景(4:32)

自動車、バイク、靴音、人の声など 各種生活音のミックス・ストーリー／モノレール(2:49)

発車音、ドア開閉音など／空港(2:03)

ロビーの人々の声、ジェット機音など／カメラ(0:19)

カメラのシャッター音、連写音など／バス(3:01)

発車音、車内アナウンスなど／遊園地(3:23)

子供の歓声、ジェットコースターの音など／カメラ(0:21)

マニュアル機のシャッター音／路面電車(2:46)

発車音、ドア開閉音、料金箱の音など／地下街(2:53)

雑踏の人々、子供の声など／救急車(1:11)

通過音／商店街(9:47)

にぎやかで活気あふれる商店街の人々／工事現場(2:58)

作業音／犬の鳴き声(2:11) ／学校のチャイム(0:43)／風(3:12)／雷(3:00)雨音、雷／踏切(3:07)

電車の通過音、信号音／電車(7:06)

足音、券売機、改札不通過音など／祭り(3:00)

祭囃子など／花火(1:18) ／火の用心(3:01)夜の町内、拍子木の音など／エレベーター(0:53)

日頃から、犬の特徴を理解し飼い主さんもワンコも安心して暮らせるように心がける事が大切ですね。

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トップ・アイキャッチ画像引用元：photoAC Kuaさんより