昔と比べて、犬や猫の飼育環境は随分変化してきました。動物病院だけでなく、トリミングサロンやドッグフード市場なども犬や猫にお金をかけるようになりました。
最近では「猫ブーム」で、犬と猫の飼育頭数は猫のほうが多くなっています。猫と犬が飼われる比率により、経済にどんな影響を与えるのか調べてみました。
現在の猫と犬の飼育頭数は?
一般社団法人ペットフード協会が平成28年に調査した結果では、推定飼育頭数が犬は987万8千頭、猫は984万7千頭でした。
犬の頭数は年々減少傾向にあり、猫はほぼ変わっていません。
猫の飼育頭数が増えている要因の一つとして、犬と比べて猫の方が散歩やしつけなどが必要ないことや、忙しい共働きの方などにも比較的飼育しやすい事や無駄吠えなども少なく、近隣に迷惑をかけずに飼育できることなどがあげられます。
1カ月当たりの支出総額は?
一般社団法人ペットフード協会の平成28年の調査によると、犬に関する医療費含む出費の平均は8136円で、猫に関する医療費含む出費の平均は5435円でした。
犬と猫を比べると、1カ月当たり約3000円程、犬の方が出費が多くなります。
これは犬には狂犬病予防ワクチン、フィラリア予防などを行うことが推奨されていて、猫に比べて出費が多いです。
猫も混合ワクチンやノミ・ダニなどの予防などを行うことが推奨されていますが、動物病院やワクチンの種類、猫の体重などにより変動はありますが、値段が猫の方が安い傾向にあります。
猫と犬が飼われる比率が経済に与える影響とは?
猫と比べて犬の方が経済に与える影響は高い傾向があります。
犬は散歩が必要なのでリードや首輪、月に一度のトリミングサロンやプードルなどのカットが必要な犬はカット代もかかります。
アニコム損害保険株式会社が2016年に発表したペットにかかる年間支出調査では犬が年間34万円、猫は17万円でした。
病気などの年間治療費は犬が57822円、猫が35749円で4月に狂犬病注射やフィラリア検査などに行かなければいけない犬に比べて、動物病院に行く機会が少ない猫の方が治療費は安価です。
しかし、日用品購入に関しては犬が15859円、猫が16644円で猫の方が費用が高いです。
犬は他にもトリミング代、しつけ・トレーニング代、洋服代、ドッグランなどの施設代など犬を飼育している方が猫の支出を上回っています。
犬が1頭減り、猫が増えることより単純計算で経済効果が約17万円減ることになります。
猫の方が散歩やしつけ、カットなどのトリミング、注射などにあまり費用がかからないために猫より犬の飼育のほうが経済に与える影響は大きいようです。
年々犬も猫も1頭にかける費用は徐々に下がっているようですが、トリミングサロンなどを節約し、犬猫の健康を考え与えるフードを少し高価なものを選んだり、いざというときのために震災などを意識して犬猫用の防災用品を用意するなど、飼い主さんも節約するところと贅沢するところを分けているようです。
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トップ・アイキャッチ画像引用元:PhotoAC photo山本さんより
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